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翻訳トリビア大事典

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『赤毛のアン』はなぜ自分の赤毛を呪うのか?
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赤毛のアン=差別語?

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『赤毛のアン』(1908年;ルーシー・M・モンゴメリー著)の原題は、『Anne of Green Gables』です。"グリーン・ゲーブルズ(緑の切妻屋根)"に住むアンの物語という意味。

1954年の邦訳を手がけた翻訳者の村岡花子さんは、直訳タイトルだと分かりにくいので新たな邦題を考えていました。

そこで、娘さんから「赤毛のアン」を提案されたそうです。

『赤毛のアン』という邦題は、愛らしいイメージですね。

日本でのヒットが約束されたようなタイトルです。

しかし、本文には「赤毛のアン」と呼ばれる場面が出てきません。

逆に、赤毛に悩む姿が描かれています。

ギルバート少年に「にんじん!」とからかわれたときなど、石板で彼の頭を殴っていますね!

なぜそこまで赤毛を嫌うのでしょう?

赤毛とは、白色人種の一部でしか見られないタイプだそうです。

米国の統計によると、人口の約2%が「赤毛」です。

少数派なので、赤毛の子供はイジメのネタにされやすいのです。

また、赤毛の人は気性が荒いというステレオタイプを持ち、上記の石板シーンのように、アンも激しい性格の持ち主として描写されます。

しかし、元来のポジティブな夢見性格で、赤毛コンプレックスを吹きとばしていく物語となっています。

赤毛に限らず、マイノリティーに救いをもたらす作品ですね!


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