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翻訳トリビア大事典

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原爆投下の原因が誤訳だって?!
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1語の誤訳で原爆?

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1945年7月26日、第二次世界大戦の終盤に発せられたポツダム宣言が、日本軍の無条件降伏を勧告。受諾しない場合は「迅速且つ完全なる壊滅あるのみ」とスゴまれます。

翌日、鈴木貫太郎首相が政府見解を示す際に、

☆黙殺する

という言葉を使いました。

これを国内の通信社は

★ignore it entirely

(完全に無視する)

と訳し、海外通信社は

★reject

(拒絶する)

と報道しました。

「これはトンデモナイ誤訳だ」「これのせいで原爆投下されたんだ」という説が有力です。

日本語の「黙殺」は「知っているけど知らないフリ」を指し、時間かせぎの意図が汲み取れます。

「考えておきます」が断り文句になるように、結局は拒否したい魂胆も否めません。

ホンネとタテマエの区別さえもが黙殺されているのです。

今なら、翻訳者が機転をきかせて、「no comment.(ノーコメント)」とでも意訳するところ。

でも、当時の日本語には「ノーコメント」という言葉がなく、英語の世界においても新しい表現でした。ポツダム会談出席者のチャーチル首相はこう言い残しています。

★I think "no comment" is a splendid expression. I am using it again and again.

☆「ノーコメント」とは実にうまい言い回しだね。私は何度も使わせてもらっているよ。

結局のところ、誤訳が原爆投下を招いたのはホント?

ノーコメントと訳せば、原爆投下をまぬがれたの?

どう答えようが原爆は落とされる運命だったの?

歴史の真実は神のみぞ知るです。


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