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翻訳トリビア大事典

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数のせいで正確な翻訳ができない!
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古池や蛙…何匹飛び込んだ?

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俳句は、17世紀に松尾芭蕉が創始、明治に正岡子規が完成させた国産文芸。

戦後、北米で「haiku」ブームが起こり、今では世界中で人気があります。

五七五や季語の制約が特になく、世界一短いポエムとして親しまれています。

そんな「haiku」のお手本といえば、この名句。

☆古池や蛙飛び込む水の音 〜芭蕉

なんと、100種類以上の英訳が存在します。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)訳:

★Old pond -- frogs jumped in -- sound of water.

2匹以上の蛙が楽しそうに飛び込んでいるみたいです。

英語ネイティブは、蛙にコミカルなイメージを持っているからかも。

一方、「古池」の句のシンプルさを称えた正岡子規の英訳:

★The old mere! / A frog jumping in, / The sound of water

1匹の蛙。

ポチョン。

日本人のわび・さび感覚ですね。

アメリカの教科書にも、蛙1匹バージョン英訳があります。

★An old quiet pond... / A frog jumps into the pond, / Splash! Silence again.

☆ある静かな古池… / 蛙が1匹、その古池に飛び込む / ポチャン! ふたたび静寂が戻る (訳:筆者)

言葉を増やして、静⇒動⇒静のシーンを再現。

わかりやすいのですが、想像力を広げる余地は残っていません。

1つと複数を区別しない日本語を、区別する外国語に訳すのはひと苦労。

「古池」の「蛙」が何匹か決めておかないと、翻訳できないなんてね。


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